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男の着物 藤木屋ブログ - 男きもの、ときどき茶道 -

男着物、浴衣、茶道や着物生活etc.について書き綴っていきます。ホームページも近日公開予定!

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男着物の話 / 浴衣をほどく その1

男の浴衣で、古着として汗ジミや破れのあるものとして安く販売されていたものを、着物の商品知識を深めるために、時間をかけて解(ほど)いてみました。私自身アパレルメーカー在職中に、商品解体と称して、某大手ミシンメーカー指導のもと、既製スーツをミシン目一つ一つひろって解いた経験があるのですが、今回もそれと同じ方法を着物でも試み、解いてみました。

*今回解いた浴衣。お役目御苦労さまでした。東袋か何かの素材として活用しようと思います

和裁というのが、どういう工程で縫われているのか、現在その知識が無いので、縫線が他の部分とかぶっていない袖から外して行きました。今回の浴衣は、手縫いではなく、和裁専用のミシンを使っていると思うのですが、縫い線の間隔も思いのほかあいており、解くのは、スーツのそれにくらべて楽だったように思います。着物は解いて、洗って、また使う(洗張り)という風習がここにうかがえます。

*解いている作業中の模様。左上に見えるのが袖の部分

今回の浴衣の商品解体を通して分かったことは、今まで述べた他に
・立体裁断では無く、平面裁断なので、生地にアイロンで変形が比較的加えられていない
・衿(エリ)の工程が着物の縫製に置いて一番複雑
・テープが一切使われておらず、芯地も衿の一箇所のみ
が挙げられます。手縫いとミシン縫い、また縫った職人によって、違いはあると思いますが、とても勉強になりました。あとちょうど半身残っているので、解くのが完了しだい。噂に聞く、「着物は解くと、ちょうど長方形の一反の生地になる」を確認してみようと思います。

*寸法もメモ。メジャーは鯨尺では無く、テーラーや紳士服販売員が好んで使うゼロ発進のトリコロールメジャー

なお、半身解くのに二時間半かかりました。以上(文/木寺)
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藤木屋ブログとは:
着物男子:木寺の「和」に関するブログ。着物、茶道などについて書き綴っています。ときどき着物初心者:藤本も登場。藤本(F)と木寺(K)で「藤木屋」でございます。ホームページも近日公開予定。
e-mail:fujikiya@fujikiya.com
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