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男の着物 藤木屋ブログ - 男きもの、ときどき茶道 -

男着物、浴衣、茶道や着物生活etc.について書き綴っていきます。ホームページも近日公開予定!

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東袋を作る。



着物の時、持つカバンにいつも迷っていました。男の場合、定番は合切袋(がっさいぶくろ)ですが、僕にはちょっと小さく、もう一回り大きいカバンを探しておりました。そんな時に、ちょうど社団法人江戸笑店東袋(あずまぶくろ)を作る講座が催されるとのことだったので、参加して、約三時間、一針一針縫ってまいりました。



上の写真は、東袋を縫っている時の様子です。長方形の二枚の布を縫い合わせて、袋にしていきます。下準備もしっかりされていており、非常に丁寧に教えていただきました。取っ手のところに、手ぬぐいを結び付ければ、ショルダーバックになるようです。次のお出かけの時に、是非活用してみようと思います。使い方など、今後ご紹介できれば。(文/木寺)
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男着物の話 / 半衿の付け方

着物の下には、襦袢(じゅばん)を着ますが、その襦袢の襟(えり)の部分には、半衿(はんえり)という生地をつけて、首から汚れを保護します。通常、半衿は手で縫い付けられており、汚れてきた段階で、一度ほどいて、洗って、また縫いつけます。男は特に、縫物が煩わしいと思う人が多いのですが、男きものは装飾が少ない分、この半衿にこだわると、ちょっと遊びがでてくるように思います。なので、ちょっとトライしてみてください。

さて、その手で縫い付ける半衿の付け方ですが、基本的には写真のようにザクザク縫ってよいと思います。この縫った部分は、着物(長着)に隠れて見えなくなってしまうため、白糸でも構いませんし、着物上級者の年配の女性の中には、「外からは見えなく、どうせ取り換えるから」という理由で、結構いい加減縫っている方が多いです。

男の半衿は、通常、無地の地味なものが多いですが、せっかく手間をかけて自分で縫い付けるんだから、自分の好きなように柄ものなど選んでも良いと私は考えています。生地も着物用でなくても構わないです。私の親戚の中には(女性ですが)、着られなくなったお気に入りのワンピースをほどいて、半衿に使って楽しんでいます。それだけ、着物は身近なものとして楽しんでも良いのではないでしょうか。(文/木寺)

【参考】男着物の話 / 半衿にこだわる。:http://fujikiya.edoblog.net/Entry/2/

地下足袋 / お洒落は足元から。そして軽快に。


キモノ姿って、やっぱり歩きにくいです。いくら慣れようが、洋服に比べて、これは避けられない事実です。キモノは何だかんだ言って、ロング・スカート状態であり、袴(ハカマ)を履けば、運動性は増しますが、ただ袴を履くのはひどく面倒くさく、何より袴スタイルは、いかにも「THE・KIMONO」過ぎて、僕はあまり履きたくないです(茶会とかキメるときは、好んで履きますが)。袴を履かないキモノ姿を「着流し(きながし)」と言いますが、多くのキモノ男子も、この着流しスタイルの方が好きなようです。

そこで、キモノ姿を軽快に歩きやすくするべく提案したいのが「地下足袋(じかたび)を履くこと」です。キモノそのものの構造を変えることは私にはできません。せめて歩きにくい雪駄や下駄に手を加えるしかないです。私自身、実は浅草でも商売させて頂いておりまして、浅草にそこそこ訪れる機会が多いのですが、浅草に行く度に必ず見かけるのが、人力車。それで発見したのですが、人力車を引く方(車夫)が履いているのは、足袋を靴にしたもの履いています。これは地下足袋というもので、運動性があり、車夫の方は地下足袋を履いてダッシュしています。ちなみに車夫の他、鳶、お神輿を担ぐ方々も愛用しているので皆さまも見たことがあるはずです。さらに見た目も、写真をご覧いただければ、一目瞭然、キモノ姿にもマッチします。

なお、私は浅草の人力車で有名な時代屋さんの事務所で、この地下足袋を手に入れました。時代屋さんの事務所には附設のショップがあるので、どなたでも手に入れることができます。他にも、お祭り用品屋やネットショップなどでも取扱いがあるので、是非興味を持たれた方は試してみてください。地下足袋にもいろいろ種類がありますが、僕が愛用しているのは「エアー祭足袋 風神」。コハゼが7枚でちょいハイカット、エアークッションがかかと部分に入っており、履き心地は靴とほとんど同じ。そして一番魅力的なのは価格。定価がないのですが、3,4千円もあればご購入いただけます。(文/木寺)

男着物の話 / 着丈(身丈,対丈)の適正寸法について

着物に初めて袖を通す場合、だいたいの方は、その着物はお父さんの物であったり、お爺さんの物であったりすると思います。「最初の着物が自分のために呉服屋で仕立てた着物だ」という方は、ほとんどいらっしゃらないように思えます(そういう方は羨ましいですね)。また、手軽に、もしくは安価で着物を手に入れたい場合は、リサイクル着物や既製の着物を購入するケースがほとんどだと思います。これらの場合、着物は既に仕立て上がっているものであり、その着物が本当に自分の体型にあっているか、既製の場合にはどのサイズ、どの寸法の物を選んで良いのか、着物選びの段階で知らなくてはいけません。

では、どういうサイズ・寸法の着物を選べば良いか。着物は、「裄丈(袖の長さ)」と「着丈」に注目して、現在多くの方がネットや店頭で着物を選んでいるようです。中でも、一般的には「着丈」の方が重視されるようで、今回は、この「着丈」について書いていこうと思います。

着丈の適正は「帯をしめた状態で裾がくるぶしがちょうど隠すくらいの長さ」と言われることが多いのですが、全部の着物を試着したり、ネットで着物を購入する場合は試着することは不可能なので、自分の着丈の適正寸法を知っておいた方が良いです。一般的に、着丈の適正寸法は「身長-26~30cm前後」と言われております。なので、気になった着物があれば、そのサイズ表記の着丈(もしくは身丈)を見て、自分の数値と照らし合わせれば良いのです。着丈の数字は、オークションなどでも必ず書いてあるので、是非、自分の適正寸法を覚えておいてください。着物選びの重要な要素になります。

なお私木寺、そこそこ長い間、ファッションの仕事をさせて頂いているのですが、適正寸法はあくまで一般的に言われている寸法にしかすぎません。ご自身が長めが好きだったり、短めが好きだったり、もしくは、その着物をお召しになるオケージョン(茶会で着るetc)によって、その寸法を変えて必要が出てまいります。着物もファッションの一つです。その着物がお召しになる方ご本人にお似合いであれば、細かいことはさておき、それで良いのではないかと思います。(文/木寺)

男着物の話 / 半衿にこだわる。

「半衿」とは、和服用の下着である襦袢に縫い付ける替え衿のことで、首もとでチラっと見え、コーディネートの仕方によってはオシャレ度がアップします。女性の着物の場合は、この半衿にこだわり、品揃えとしても、色柄のバリエーションが多いのですが、男着物の場合、例えば、私木寺が一般的な呉服屋で「半衿ください」と言うと、通常、男用の"無地"の半衿が出てきます。なので私自身は、女性用として売られている半衿から選ぶことが多いです。

実は半衿には、男性用も女性用も大きさはあまり関係が無く、男物・女物というくくり自体は要らないような気がします。自分の気に行った色柄の生地を半衿としてつければ、それでいいのではないかと思います。半衿にこだわると、着物のコーディネートのバリエーション広がります。写真の半衿は元々、女性用の半衿として売られていたもの。着物のベースの色と同系色の半衿を選べば、違和感は無く、むしろスッキリ。白と赤の花柄がちょうど差し色っぽくなってお気に入りです。半衿の付け方、ご存知無い方が多いようなので、それはいずれ近いうちに^^(文/木寺)

プロフィール

藤木屋ブログとは:
着物男子:木寺の「和」に関するブログ。着物、茶道などについて書き綴っています。ときどき着物初心者:藤本も登場。藤本(F)と木寺(K)で「藤木屋」でございます。ホームページも近日公開予定。
e-mail:fujikiya@fujikiya.com
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